狼君逹のお姫様【完】

私はギューッと冴に抱き付いた。


「こんな所で抱き付くな…そうかここで襲われたいか…?」


「っえ!?…っん…。」


聞いてる意味ないじゃん!!
てか苦しいよぉ…。


「さ…え…っふぁ…くるし…。」


「もう少しさせろ…。」


ぅぅ…冴意地悪だぁ!!


「っぷは…ハァ…ハァ…死ぬかと思った…もうっ!!苦しかったじゃんか!!」


やっと離れてくれた。


「取ってやったんだから褒美ぐらいくれても良いだろ?」


褒美って…まぁ…仕方ないのかも知れないけど…。


「良いだろって言われても…それより喉乾いたからジュース買ってくるね?」


キスされたせいで喉乾いたし…。


「なら俺も行く…。」


「う、ぅん?」


私と冴は入口の所にある自動販売機へと向かった。