狼君逹のお姫様【完】

「柚衣さんに手を出したんですから…ただじゃおかねぇぞ?覚悟しろよ…。」


洩は自分の足を金髪男の腹にみぞおちを入れた。


す、凄い…。


「がはッ…!!て、てめぇ…!!」


金髪男はその場に腹を押さえながらしゃがんだ。


「その程度ですむと思うなよ?」


洩は金髪男の胸ぐらを掴み殴りまくった。


「洩っ!!もう…良いよ…死んじゃうよ!?」


駄目…これ以上したらほんとに死んじゃう…!!


「ですが…柚衣さん…こいつは…解りました…おい、二度と柚衣さんに近付くんじゃねぇぞ?いいな?」


「はい…。」


金髪男は返事をすると直ぐ様去って行った。


「すみません…僕…。」


「良いよ?ありがとう♪助けてくれて…けど、もうあんな事しないでね?」


「い、いえ…僕は何も出来なかったので…柚衣さんがそうおっしゃるのならそうします…。」