優しくしたいのに、 めちゃくちゃに壊したい。 自分で自分を抑えられない。 俺はまだ愛し方を知らない。 そんな自分が怖いのに。 「俺は、逃げないよ。だから、遥が俺を…嫌いになればいい。」 そう言って自嘲気味に笑った翔の顔を見たくなくて、強く抱き締めた。 「嫌いになれたら、あんなに酷く抱いたりしない。」