電話の内容は、
ただの間違い電話。

それでも、総太の
『もしもし?』

は、胸が張り裂けそうになった。

中学に付き合ってて
卒業して別れた。

声を聞いたのはきっと
2年ぶりくらいかな?

電話の
『ごめん。間違えた。』

は、ふられたときみたいに
とても悲しかった。

そして電話最後の
『バイバイ』

は、たえられなくなった。
好きじゃないけど、前好きだった人。

やっぱり、さようならは
何回聞いても、どんな意味でも
辛い。


電話をきったあと、
私は涙がでてしまって。
バカみたいで、気付かれたくなくて…
私は帰った。