「お待たせ。」

低い声が、聞こえた。

「あー、きたきた!」

来たのは、男の子だった。
来たのは3人。

1人目
田中 裕二
中学が同じだった。
話したことはない。

2人目
中澤 健斗
知らない人。
茶色の髪の毛で、男の子って感じの人。

3人目
橋本 拓
知らない人。
優しそうで、勉強できそうな人。

「どういう知り合いなの?」

小声で、真央に聞いた。


「1番右にいる人、拓って言うんだけど…。私、すきなんだよね。」

「えー‼聞いてない。」

大声で私が叫んだ。

「どうした?沙織。」

裕二が、驚いたように聞いた。

「え、あー何でもないよ!ってか、なんで集まったの?」

「聞いてねーの?花火しよって話し。女1人足りねーし。」

花火?聞いてないし…
あー。

「ごめんね。花火買って来た?」

真央が、にこにこしていった。
好きな人いないって言ってたくせに。