明るいブラウンの彼。

今日もその、明るいブラウンの髪を無造作に遊ばせて、放課後の部活に出る。



彼はバスケ部で、あたしはマネージャー。


あたしは中学の頃、膝を壊して大好きなバスケが出来なくなった。


だけど、今ここでマネージャーをしているのは彼のおかげ。



スリーポイントラインから、彼の打ったボールは綺麗な弧を描きゴールのネットは綺麗な音を奏でる。



彼はやっぱりバスケが上手くて。


少し羨ましい。



「あかり!」


『はいっ!』