【一年二組】
「じゃあまずはー 自己紹介なー
俺は神谷雅康(まさやす) 好きに呼べよ
じゃあ 名簿順でいくからな、名前読んだら適当に話せよー」
気だるげな担任がその場を仕切ると自己紹介はさくさくと進み、予定よりも10分ほど早く終わった。
「時間も余ったことだし、質問タイム~ってことで
好きにやっとけー 叫ばない程度になー」
そう言って寝ようとする神谷のもとにちっさな春風が寄っていった。
クラスメイトは各々気が合いそうな友達づくりの真っ最中である。
ちなみに多岐はさっそく女子に目をつけられていたとか、いないとか。
「かみちゃん かみちゃん」
「あー?」
つんつんと神谷の腕をつついて話しかける。
ふわふわくるくるとした色素の薄い髪はさわり心地がよさそうで、神谷はうっすらと目を開けながら、無意識に撫でていた。
想像通り、綿菓子のような髪にやみつきになりつつあると、春風はまた呼びかけた。
「じゃあまずはー 自己紹介なー
俺は神谷雅康(まさやす) 好きに呼べよ
じゃあ 名簿順でいくからな、名前読んだら適当に話せよー」
気だるげな担任がその場を仕切ると自己紹介はさくさくと進み、予定よりも10分ほど早く終わった。
「時間も余ったことだし、質問タイム~ってことで
好きにやっとけー 叫ばない程度になー」
そう言って寝ようとする神谷のもとにちっさな春風が寄っていった。
クラスメイトは各々気が合いそうな友達づくりの真っ最中である。
ちなみに多岐はさっそく女子に目をつけられていたとか、いないとか。
「かみちゃん かみちゃん」
「あー?」
つんつんと神谷の腕をつついて話しかける。
ふわふわくるくるとした色素の薄い髪はさわり心地がよさそうで、神谷はうっすらと目を開けながら、無意識に撫でていた。
想像通り、綿菓子のような髪にやみつきになりつつあると、春風はまた呼びかけた。