「なぁ」 「はい」 「絢?」 「はい?」 真っ赤な顔で渋々顔を上げる。 「絢は俺のこと嫌い?」 「!?」 それって卑怯じゃない? “嫌い?”って聞かれて、“はい”とは言えない。 “ううん”って言うしか出来ないよね? それに…… こんなにも、ドキドキさせて。 「べ、別に……嫌いじゃ…」 私は精一杯の意地を張る。 何故かは分からない。 勝手に口がそう告げてて。 今まで苛められて来たお返し? けど、顔がこんなに赤くちゃ…説得力がないよね?