ブラック王子に狙われて①




「やっぱ、市村さんも慧みたいなのがいいんだぁ」

「は?」

「絢は黙ってろ」

「っ!!」

「ユウ、もういいだろ?」

「おっ、おぅ。じゃあ、市村さんまたね?」

「え?あっ、はい」



私はニコッと笑顔で挨拶した。



「ヤバッ!!マジ可愛い!!」

「うるさい!絢、行くぞ?」

「えっ?は、はい。じゃあ…」



私は再び笑顔で…。

“ユウ”さん?に、手を振って。




「絢」

「はい」

「ユウに笑いかけんな」

「はぁ?」

「分かったか?」

「……はぁ」