ブラック王子に狙われて①



ったく、しょうがねぇなぁ…。

女って…どうしてこうも面倒くせぇんだ?



俺は先の方へ泳いで行った絢を追って…



「おいっ、絢!!」

「何ッ!?何か用?」

「はぁ?お前、俺様が追って来てやったんだぞ?」

「頼んでません!ほっといて!」

「放っておけるか!」


周りの男連中の視線が…

絢はパットで誤魔化してるから…

男連中には貧乳って分かんねぇんだろうな。


俺は絢の腕を掴み、お腹側から腰を抱き寄せ、



「1人で泳いでたら、ナンパされんだろうが」

「貧乳の子なんて、誰もナンパなんてしないわよ!」

「フッ、バーカ。お前は胸が無くたって、十分可愛いっつうの」

「はっ!?な、なっ、何言ってんの?///////」

「フッ。そんなに胸にコンプレックス持ってんなら、俺が大きくしてやるよ」

「っ!!////////バカ、バカッ、バカッ!!」

「おっ、バカって言ったな?お仕置きだ!!」

「キャッ!!っんッ!!//////」




俺は顔を真っ赤に染めて俺を見上げる絢を、

他の男に見せたくなくて……

桜色の小さな唇に……


そっと口づけをした。



~Fin~