…っんだよ、そんな事かよ。

胸が小さいから気にして出て来るのが遅かったのか。

俺はコイツと初めて出会った日から…

コイツの悩みを知っている。

………今さら……。


無言の絢の手を引いて、温水プールに入る。

それでも絢は黙ったまま。



「絢?」

「………ん?」


流れるプールに入っている俺らは…

流されるままに流され……




俺は絢の腰を抱き寄せた。



「キャッ!!」



そして……


絢の耳元で………




「別に世の中の男全員が、巨乳好きってワケねぇだろ」

「え?」

「俺は初めから貧乳って知ってるしな」

「っ!!もう!!パシッ」

「痛ってぇなぁ。何すんだよ!」

「貧乳って言わなくたっていいじゃないっ!」



絢は膨れて……泳ぎだした。