ったく、アイツまだか?

いつまで俺を待たせたら気が済むんだ?

俺はプールの入口で待たされている。



「…ぉ…ま…た……せ…」



声がした方へ視線を移すと―――――!!



「おっ、遅ぇよ……」

「ご、ごめんなさい……」

「い、行くぞ」



絢は紺地に白のドット柄のワンピース水着を着ていた。

ビキニでは無いので目のやり場に困るワケでは無いが…

それでもやっぱり……照れる。



「け、慧くん」

「ん?」

「へ…………変?」

「別に」

「………」



手を掴んで歩いてる俺にはコイツの表情が見えない。

俺様に聞いといて何なんだ?



すると、絢が急に立ち止まった。



「ん?どうした?…絢」

「やっぱり、慧くんも胸の大きい子が良いよね?」

「は?」

「ご、ごめんね?私……」