すると、彼女が突然…話があると言う。


彼女の言葉に耳を傾けると、ポロポロと涙が零れた。


っ!!何でだよ…何で急に泣くんだよ。


思わず、抱きしめたくなる気持ちをグッと堪えて…


彼女が発した言葉に心臓が止まるかと思った。


『わ、私……今でも慧くんのことが好きなの。ううん、前よりもっと好きになってる』


そして……


彼女は俺がいないと心が満たされないと…


………そう、呟いた。


そして、夢のようなひと言を……


『下僕でもペットでも何でもいい!!だから、もう1回だけ…慧くんの心を下さい!!』


俺は心が震えた。


体育祭が終わったら、


俺が彼女を捕まえに行こうと決めていたのに


彼女に俺の心を捕まえられた。


フフッ。やっぱ、俺にはコイツしかいねぇ。


そう思うと、またあの日々を思い出して…


つい、イタズラ心が疼き始める。