彼女の家の前まで来たものの、中へ入る勇気が中々出ない。
別れを告げられたらどうしよう。
兄貴の方が良いと言われたらどうしよう。
もしかして………
兄貴に襲われたなんて言われたら…
多分…立ち直れない。
そんな想いが俺に足枷をする。
ガチャッ。
家から出て来た彼女と目が合う。
すぐさま駆け寄って来た彼女。
俺は彼女の腕を掴んで近くの公園へ連れ出した。
言わなきゃ……言わなきゃ……。
俺は掻き消えそうな想いを彼女に。
俺より兄貴が好きだと言うなら…諦めよう。
だけど……それでも……やっぱり…。
俺は彼女の肩に手を掛けた瞬間―――――!!
彼女の首に付けた覚えのない“キスマーク”
昨日、俺はコイツに付けてない。
遊園地デートの日に付けて以来、昨日まで会って無いワケだし。
………ってことは、コレは……。



