待ち合わせの時間まで30分ちょっと。
俺らは最後に観覧車に乗る事にした。
暑い中、観覧車に乗るための待ち時間。
周りのカップル達は、クソ暑いのにも関わらずイチャイチャ、ベタベタ。
俺らの周りだけひんやりとした空気が漂う。
………何でだ?
俺は彼女の手を握ってはいるものの、
彼女は地面を眺めるばかり。
俺は手持無沙汰で携帯をいじる。
あっ、コレがダメなのか。
ゴンドラに乗っても、黙ったまま。
俺的には結構楽しかったが…
コイツはどうなんだ??
全然笑わねぇし、テンションも低い。
自分から誘っといて、何なんだ?
ユウが言うように俺が怖くて敬遠してんのか?
それなら楽しめなかっただろうに…。
そんな考えが過る。
俺は彼女に……初めて本心を話した。
『休み中に会えないと思ってたから。こうして会えるんなら、悪くないな』
驚く彼女に、優しい笑顔を向ける。
そして、俺は初めて……本気のキスをした。



