プリンを受取ろうと手を差し出す彼女。
“聞いただけ。くれるワケねぇだろ”
プッ……案の定、彼女はふて腐れて俺に背を向けた。
分かりやすいヤツ。
彼女は俺が用意したアイスティーを飲んでいじけてる。
まぁ、今日はコレくらいにしとくか。
そう思って、彼女の名を呼ぶ。
振り返った彼女に俺の名前を呼ばせた。
毎日顔を合わせてるのに、1度も呼ばれたことが無い。
呼ばれてみると良いもんだな。
そんな彼女に食べかけのプリンを1口。
身体も小柄だが口も小さい。
マジでモグモグ……ペットみてぇ。
“ペット”という言葉にカチンときた彼女。
キッと俺を睨んで来た。
俺は彼女とのこういうやり取りが気に入ってて、凄く新鮮に感じていた。
“女”なんて、色目や羨望の眼差しを向けてくる生き物だと思ってたから。
俺に対して敵意むき出しのアイツが可愛くて、堪らなくなっていた。



