-ｶﾞﾗｶﾞﾗ-

教室のドアを開ける。
さっきまで、騒がしかった教室がしばらく沈黙になったが何もなかったかのようにまた、騒ぎ始める。

…はぁ…。
なんか、これに慣れてきた自分が嫌になってくる。

私は自分の席に座り、荷物を整頓する。


-ｶﾞﾗｶﾞﾗ-

教室のドアが開き担任の相沢先生が入って来る。

｢はーい、皆席着いて!HR始めます!｣

その合図で皆が一斉に座りだす。

｢えーと、前から話していた新しい転校生を紹介します!｣

｢え?アイﾁｬﾝ、聞いてないんだけど!?｣

｢あれ?…そうだっけ??｣

首を傾げる相沢先生にクラスの男子が、"アイﾁｬﾝらしい"と笑いながら言う。


｢そ、それより転校生を紹介します!!野崎くん、入って来て!｣


先生は焦りながら、転校生の名前を呼ぶ。

-ｶﾞﾗｶﾞﾗｯ-

その人は、背が高くて茶髪の男の人……あれ?