先生からチョウクをもらうと、私はスッと立ち上がり黒板の前にたった。

そして、私はその問題を解き始めた。

―ざゎざゎ―

クラスの皆の声が聞こえてくる。

小さい声で話してる様だが、私にはまる聞こえだ。

「あんなの無理だよ。3年生のヤツ、難しすぎるだろ」

「てか、問題解くのあの人なんだ…」

「誰だっけ??」

「お前最低。同クラなのに。あの人は――」


-カタッ-

「先生。出来ました」

持っていたチョウクを置き自分の席に戻った。

先生やクラスの皆は驚きを隠せず固まっている。

…固まるのも無理はない。

…なんせ、3年の問題を2年の私が、開始から2分もしないうちに解き終わったのだ。