=4月24日=
野崎君が転校してきてから、4日が経ったころの放課後。
私は、委員会の仕事で昨日から花に水やりをやる事に。
校舎の裏側にある花壇、そこに水やりをする。
水やりの当番は、1週間ごとに学年が代わる。
が、絶対誰も来ない。
理由。[めんどくさい]
…別にいいけどね。
家に帰っても…誰もいないし。
1人で家にいるより、花に水やっている方がいい。
…さてと、そろそろ始めるか。
私は、ジョウロを持ち蛇口をひねる。
「……あれ。…硬い」
両手でやってもびくともしない蛇口。
…誰だろう、最後に使った人。
硬く締めすぎ。
…これは、水をやるなということ?