「ただいま~。
お?栞奈」
「稜兄おかえり~」
「おかえり。
今栞奈と二人でイチャイチャしてたとこ」
「ハル兄、大和に刺されっぞ」
大和のお兄ちゃん。
高瀬稜―タカセ リョウ―
大学三年生です。
「ってか大和は?
まだ帰ってねぇの?」
「多分自主練だよ。
そこのストバスで」
「好きだねぇ、アイツも」
その辺にバッグを置いて、あたしの隣に座る稜兄。
「何かに一筋になれるって良いことだよな。
特に大和は」
そう言ってあたしに笑いかけるハル君。
意味が分からず首を傾げるあたしの頭を稜兄が優しく撫でた。
「何だかな~……可愛い妹がどこぞの男にたぶらかされてるかと思うと……」
「どこぞの男って……お前の弟だろ」
「栞奈。
大和に何かされたらすぐに言えよ」
「え?あ……うん」
稜兄は本当のお兄ちゃんみたいな存在です。

