「でも、岬先輩みたいな幼なじみだったら高瀬先輩みたいになるのも分かる気がします」
「あー、確かに。
カンちゃん、小動物みたいだもんね」
しょ、小動物……?
「見てて危なっかしいもんな~、栞奈は」
危なっかしい……?
「ほっとけないですよね!
何しでかすか分からないし!」
なっ……!!
「ついつい構いたくなっちゃうよねー。
反応が面白くて」
あたし……そんな風に思われてたの!?
「ちっちゃいからな、栞奈」
「……どうせ小さいですよーだ」
「栞奈?」
「あーあ、愁ちゃんがカンちゃん泣かせたー」
「はぁ!?
つーか、泣いてはねぇし」
「でも限りなく傷ついてますよ。
どうするんですかー、鳴瀬先輩」
「翔太、お前までっ……!」
そりゃあみんなに比べたら小さいですよ。
ていうか、みんなが大きすぎなの!
あたしは……ほら、平均よりちょっと下ってだけで……
あれ……それって小さいの?

