「試合終了!!」
ホイッスルと審判の声が響き、選手達は一列に並んだ。
「とりあえず初戦突破ですね」
あたしが言うと、隣にいた監督はチラッと横目であたしを見た。
「どうしたんですか?」
「高瀬が試合前にやけに機嫌がよかったんだが……お前、何かしたか?」
「大和が?
試合前は頑張ってねとは言いましたけど……」
「それでか」
え、何!?
あたし、全然理解できてないんですけど!
「ふぃー、大和調子良かったねー」
「そうですか?」
「まぁ、何となく予想はできるけどな」
そう言って鳴瀬先輩があたしの方を見た。
「あぁ……そういうことか」
南雲先輩も納得したようにあたしの方を見る。
何……何なの!?
「やめてくださいよ、先輩達。
そんなんじゃないっすよ!」
「俺知ってますよ。
試合前に大和が岬を呼びにいったとき。
岬に頑張ってねって言われたあとの大和、超ニヤニヤしてましたもん」
「バカ、蓮!!」
焦りながら蓮ちゃんをド突く大和。
変なの……。

