栞奈side

「予選の対戦表が発表されたぞ!」


監督のその言葉に、部員全員が監督の元へと集まった。

ホワイトボードに張られた紙。


「……俺達はBブロックか」


青桜高校、Bブロック。

あたしは同じBブロックの中にある学校名を見つけた。

東第一高校、略してアズイチ。


「……順当に行ったら、決勝でアキ君と当たるね」

「……あぁ」


大和は何とも言えない顔で対戦表をじっと見つめていた。


「……アズイチか。
去年、アズイチは1位でインハイに行ってるからな」

「強豪校だねー……」


腕組みをしながら鳴瀬先輩と相沢先輩が対戦表を見つめて話す。


大和はそっとその場から離れ、一人練習へと戻っていった。


「大和…………」