第1クォーター終了。
監督は視線で早く大和に話しかけろと促してきた。
監督が変……。
「大和」
とりあえず監督の言う通りに話しかけてタオルを渡した。
「サンキュ」
始めから点差をつけられたっていうのに大和の顔は明るかった。
……何となく大和の気持ちが分かって、少し嬉しくなった。
「……アイツ、前より強くなってやがる」
「でも、それは大和も同じでしょ?」
大和は答える代わりに小さく口元を緩めた。
「アキ君と戦ってる時の大和、すごくキラキラしてる」
「そうか?」
「うん!
すっごくカッコイイよ」
あたしがそう言った途端、大和は突然動きを止めてあたしの顔をじっと見た。
「ん……?」
あたし何か変なこと言った?

