「それに……約束してたから。
まぁ……俺が一番先に破ったけど」


約束……

……あの時の。


―このままずっとバスケやろう。
いつか大会で戦うことになったとしても俺達はずっと仲間。
バスケで繋がってる仲間だ―


「……ずっと続けるのは無理だったけど。
……繋がってるって信じてた。
悪者になっても……バスケをやればまた繋がれるかな……って、思った」


……繋がってたじゃん。

……また、こうして話せるようになったじゃん。


……あの約束はまだ続いてる。


バスケができなくなっても……続けられなくなっても。

バスケが好きな限り……あの約束は有効だ。


「……バカだな、お前」

「……バカだよ。
大バカだったよ……」

「……あんだけ一緒にいたのに、俺のこと何にも分かってねぇな」


暁弥が不思議そうに顔を上げた。