「……栞奈、ごめん」
そう言って、いつも俺がやってるように栞奈の頭を優しく撫でる。
「……バカ」
「……え?」
「……アキ君のバカ。
……バカだよ。
あたし……ずっと心配だったんだから。
アキ君が変わっちゃったんじゃないかってっ……ずっとっ……」
栞奈の涙は止まらない。
……ずっと心配してたもんな。
また前みたいに三人で……って。
暁弥が助けを求めるように俺を見た。
仕方なく栞奈を慰める役を変わってやる。
「……アホ」
「……悪かったって」
「心にも無いこと言いまくりやがって」
「……それを信じたのはどこのバカだよ」
「……あんなこと言われたらキレるっつーの」
……でも、本当は心のどこかで分かってたのかもしれない。
コイツはこんなこと言うヤツじゃないって……。
「……楽しかったかよ。
嫌われ者になって」
「……楽しいわけないだろ」
……暁弥の声は震えていた。
まさかと思って暁弥の顔をよく見ると……
……泣いていた。
目元に涙が溜まっていた……。

