栞奈を連れて谷先輩の言った場所まで急いだ。
監督探しなんてもうどうでもよかった。
「大和、栞奈」
言われた通りの場所に着くと、谷先輩の他に姉御もいた。
……そして、暁弥もいた。
暁弥は気まずそうに俯いていた。
「……暁弥」
俺が名前を呼ぶと、暁弥は少しだけ反応した。
何も喋らない暁弥に見かねたのか、谷先輩が口を開いた。
「……ごめんな、二人とも。
今まで黙ってて……」
「……いつから壊してたんだよ。
あの試合の前か?」
俺が話しかけても暁弥は何も答えない。
谷先輩の方を見ると、小さくため息をつきながら答えてくれた。
「……元々、小さい頃に肩を痛めてたらしい。
一度治ったらしいんだけど、バスケをやって酷使してるうちに……再発した。
それが中一の冬」
……何事もなく普通にしてたのに、痛めてたのか?
……信じられない。
あんなに元気にしてたのに……。

