鳴瀬先輩が声をかけてから、みんなのプレーが安定してきた。
だが、攻防戦の繰返しであることに変わりはない。
118-116。
秀華リード。
残り時間、5秒。
そこで俺にボールが回ってきた。
ドリブルをしてゴールまで進む。
谷先輩のディフェンスをかわす……ところだったが、最後の最後で止められた。
さっきより隙がなくなってる……。
お互いにマジだ。
終盤に近づくにつれて谷先輩のディフェンスは強くなっていった。
……あと2秒。
……こうなったら、賭けるしかない。
第2クォーターと同じ状況……だけど、ここで外すわけにはいかない。
意を決して俺が跳ぶと、ブロックしようと谷先輩も跳ぶ。
「させるか……!!」
負けじと高く……高くボールを放つ。
入ってくれ……。
誰もがそう願っていた。
お願いだ……入ってくれ……!

