村山君の話を聞くなり大和は飛び出して行った。
あたし達も慌てて後を追いかけた。
どうやら石尾君を含めた一年生の一部が夜にこっそり体育館で練習していたらしい。
昨日はあたしと村山君が最後まで残ってちゃんとチェックしてたから、きっとあたし達が帰った後にまた戻ってきたんだと思う。
二週間の部活停止は……さすがにキツい。
「失礼します!」
大和が向かっていた場所は……職員室だった。
大和は職員室に入るなり顧問の先生に近寄っていった。
「あぁ、高瀬。
ちょうどよかった。
お前に話があったんだ」
「一年のことですよね?
村山から聞きました」
「そうか……。
残念だが今日から二週間は……」
「すみませんでした!!」
突然大和が頭を下げた。
他の先生達も驚いたようにこっちを見てきた。
「一年生達……校則のこと知らなかったんだと思います。
ただバスケが上手になりたくて……上手くなってみんなを驚かせようとして夜にこっそり練習してたんだと思います」
「高瀬、お前の気持ちも分かるが……」
「確かにアイツらのしたことは悪いことです。
でも、それだけ部活に対する熱意があったということじゃないですか!
今回は……許してやってください。
お願いします!!」
そう言って何度も頭を下げる大和。
あたしも村山君も唖然としながら見ていた。

