「……みんなはさ、大和が岬に迫ってるって言ってるけど……。
岬、大和のこと超好きだろ」
「へっ……!?」
「みんな分かってねぇんだよ。
大和のことも、岬のことも」
村山君……。
「だから……大丈夫。
絶対みんな分かってくれるから。
大和がどれだけバスケが好きで……バスケ部が大好きか」
「……そうだね」
村山君はちゃんと分かってくれてる。
みんな分かってくれる……石尾君も、みんな。
「……先輩にね、たまに報告してるの。
バスケ部のこと」
「先輩って……」
「卒業した先輩。
四月になったばかりの頃かな……楓先輩からメールで『今どんな感じ?』って聞かれて。
それからちょくちょく会って話すんだけど……」
村山君はあたしが何を言いたいか察したように苦笑いした。
「……こんな状況だもんな。
先輩達、心配してるだろ」
「……うん。
詳しくは話してないよ。
……でも、大和が辛そうだって……壊れちゃいそうだって……。
そう言ったら、杉崎先輩が様子見に来たがったの」
「杉崎先輩が?」
『大和が心配ー!!
ちょっと見に行こうよ!!』
……って、ハイテンションで言ってた。
ハイテンションだったけど、心配そうな顔してた。
「でも、谷先輩が止めたの。
これは大和達の問題だから、引退した俺達がむやみやたらに首を突っ込むもんじゃない……って」
それ聞いて……杉崎先輩も楓先輩も納得してた。
先輩が引退してもう半年。
そろそろいい加減に自立しなきゃいけない。
「……そうだよな。
俺達の問題だもんな。
……俺達が大和を支えてあげなきゃな」
「……うん」

