『結婚?拓也結婚するの?』 「まだわかんねぇっつってんの。最後まで話し聞けよ。」 俺の話をあまり聞かない抱き枕がはやとちりをする。 「ふーん、でもまだわからないってことは結婚するかも、しれないんだ。 拓也が結婚って考えると何か面白いね。」 俺の抱き枕、通称麻子(まこ)がにこにこしていて なんだか心が締め付けられる。 これ以上締め付けられて苦しいのは嫌だ。 俺はあいつにくしゃみをかけてやった。