裏方での仕事は先生が担当している。

あたしは軽く先生に視線を向けると微笑んだ。

「ちょっとずつ成長してるってことだな」

「うん!私、もっと成長してかっこいい魔法使いになるわ!」

「頑張れ」

そう言って頭をなでる御影君に微笑み返す。

そこに突如割り込んできたのが琉堂君。

「アリア、少し用があるのでいいですか」

そう言うと一方的に腕をつかんで歩き出した。

「え、ちょっとドライ!?皆またね!」

「・・・」

少しの沈黙の後、立ち止まったドライは静かに腕を離した。

「ドライ?用って?」

「ありませんよ、そんなもの」

あたしはその言葉に目を見開いた。