「浮遊!・・・あれ?」

劇は順調に進んでいき、今は中盤くらい。

「浮遊!できた!」

「やったな!お前ちゃんと飛んでるよ」

上からワイヤーでつるされたあたしは箒にまたがった状態。

周りには霧生君、御影君、少し離れたベンチに琉堂君がいる。

「ドライ、私できたわ!」

「それはよかったですね」

言葉は冷たいけれど優しく微笑むドライ。

アリアは恋する女の子の顔。

「あ、アリアちゃんじゃん!」

そう言って駆け寄ってくる3人組。

木村君、小野君、田口君だ。

「あ、見てみて!私ちゃんと飛べてるの!」

そう言って満面の笑みを浮かべるとゆっくり着地した。