「わーい!!」

嬉しそうにケーキを食べ始めた美少年クン。

その光景をコーヒーを飲みながら見つめるイケメン。

「ごゆっくりお召し上がりください」

そう言って立ち去ろうとしたあたしに背後から忙しそうに声をかけた琉堂君。

「音葉、そこのテーブル接客よろしく!」

「了解しました!」

さっきよりも込み始め忙しさを増した教室内を皆がせっせと動き回る。

だけど、皆イケメンなわけでして、女のお客様からなかなか解放してもらえない様子。

その分あたしが働くしかない!

あたしはぺこりと頭を下げるとその隣のテーブルの接客を始めた。


ちょうど注文を取り終えたあたしに今度は彩菜ちゃんから声をかけられた。

「美鶴っ!ヘルプ!」

「了解!」

あたしは急ぎ足でその場を離れた。