その後2位、3位の発表があった。

「後は貼り出しとくから自分たちで見とけ。次個人行くぞ」

あたし達が席に戻ったのを確認した校長先生がマイクの前に立つ。

「これもずばらしかった。それでも1位は彼等に決まった。今回は1位が5人いる。彼等は曲と彼等自身がよくあってた」

その言葉で生徒がざわめきだす。

校長先生はすっと息を吸い込むと少しの溜めの後・・・

「1位・・・Sクラス音葉美鶴のチームのメンバー!」

「「「「「えぇ!?」」」」」

「次、作曲の方ね。1位はSクラス音葉さん。それぞれ全く違った曲で素晴らしかったよ」

校長の言葉に、皆は落胆したようだった。

まさかの4冠?に戸惑い気味のあたしに、皆はおめでとうって笑ってくれたんだ。


「まさかいきなりこんな上にいけるとは思わなかったなぁ」

そう言って笑った皆にあたしもそうだねって笑い返した。