「美鶴!」

「ハイッ!?」

あまりの剣幕に思わず敬語になったあたし。

「初恋もまだって本当なの!?」

「本当も何も・・・嘘ついたってしょうがないんじゃ・・・」

「マジかよ!?」

琉堂君まで参戦!?

「ホントなんだってば!」

「じゃああんた理想の恋でラブソング書いてみなよ」

既にそうしてるんだけど・・・。

あたしはこくりと頷くと、紙に向き直った。

皆は曲全体を覚えたわけじゃないから完全に歌詞を考えることはできないけど、あたしは自分の曲だし・・・。

理想を書き込んでいると、いつの間にか歌詞が完成していた。