「到着!」

「「キャッ!?」」

あたし達は突然現れた影に小さく声を漏らす。

「おい、永遠。急に走るな・・・って、音葉に豊松!?」

「へ?・・・琉堂君・・・霧生君と御影君も・・・」

「なんだ・・・あんたたちか・・・」

あたし達は脱力したように息を吐く。

「お前等は何をしてたんだ?」

「この廊下の向こう側がなんだか知りたかったの」

「?向こうは男子寮だけど」

男子寮・・・。

「ここ女子寮?」

あたし達が頷くと、彼等はへぇと納得したような声をあげた。