「美鶴ーーー!」

「いやぁぁぁ!なんで追いかけてくるのぉ!?」

「お前が逃げるからだろ!」

あたしは必死で走る。

だって怖いんだよ!!

「この姿を見てしまうとトップと言うのが信じ難く・・・」

「音楽は得意そうな顔してるし、5教科は入試前に猛勉強したとか?」

「頭よさそうには見えないもんね」

あたしは後ろ向きで走りながら叫ぶ。

「皆失礼だと思わないの!?」

「ごめんね美鶴」

彩菜ちゃんは綺麗な笑顔を浮かべてそう言った。