「音葉!何逃げてんだ!」

「へ?キャー!なんでこっち来るの!?とりあえず梨香助けて!」

「は?」

あたしは急いで梨香の背後に回り込むと彼女を盾にするように隠れた。

「音葉?」

「美鶴、出ておいで~」

そっと顔をのぞかせると、4人は見惚れるほど綺麗な顔で微笑んでいた。

だけどその顔が逆に怖いデスよ・・・。

あたしはそーっと後退すると、身をひるがえす。

「ごめん梨香!またね!」

「は?え、ちょっと美鶴!?」

梨香は状況がつかめていないのか、困惑したような声で叫んでいた。