「ぜひ、うちに所属してくれませんか?私はあなたたちにほれ込んでしまった。お願いします」

そういって頭を下げた彼にあたしたちは戸惑いながら顔を見合わせる。

「あ、あの、とりあえず頭を上げてください」

永遠君の言葉に静かに頭を上げた社長さん。

「本当に俺たちでいいんですか?」

「もちろんです。あなたたちはこれからも伸びる。トップアイドルになれる器を持ってるんです。本当ならうちみたいな小さな事務所にはもったいないほどの人材なのですが・・・」

「・・・俺たちの夢は、このメンバーで誰1人かけることなくトップアイドルになることです」

静かに言い放った邏生君。

あたしはそれに続くように

「この中の誰か1人でも挫折したり、問題を起こしたり・・・首をきられても私たちは全員そろって事務所を辞めます」

はっきりと言い放った。

「俺たちはこのメンバーでしか最高の音楽が奏でられない」

「だから、それを承諾してくださるというのなら・・・」

「俺たちも夢の実現に向けて、ぜひ協力をお願いしたいです」

魁人君、彩奈ちゃん、永遠君も決意に満ちた瞳でそういうと、社長さんを見つめる。

「わかりました。おそらく私があなたたちをきることはないでしょうけど、その条件、のみましょう」

そういった社長さんにあたしたちは全員そろって頭を下げる。

「「「「「ありがとうございます。これから、よろしくお願いします」」」」」