~♪

「ストップ!!」

その言葉と同時にブチリときられた音楽。

「お前等ばらばらだぞ」

「ばらばら?」

「あぁ。歌はすごくいい。だがな、ダンスは1人1人ばらばらなんだよ。よく見なきゃ気づかないくらいだがな」

そういう先生はさっきまでの先生じゃなくて、真剣そのものだった。

「歌なしでやってみろ」

先生は手を叩くと、リズムをとった。

「ほら」

先生に促されたあたし達は、合図をすると踊り始めた。

ふと周りを見てみる。

・・・確かにわずかにだけどずれてる・・・。

今まで気づかなかったコトを気づかせてもらえたあたし達は暇なときに先生に指導をしてもらえるように頼むと、毎日練習に励んだ。

決して楽ではなかったけれど、充実した時間を過ごせた。