「あ、いえ…。 大丈夫です。」 「今日一日、よろしく!」 そう言って明るく中に入って行った。 さて、と。 問題はここから。 「もしかして琴音、聞いてた? 今の話。」 「ばっちりと。 なんなの? 海外とか…。 そんな話、一つも聞いてないよ。」 あたしが少しキレ気味だったからか。 莉雨は小さくなった。