「音々さん。 スルーしとけよ。 そいつ、なんか可笑しいんだよ。 ずっとボーとしちゃってさ。」 心配するお姉ちゃんにそう言った莉雨くん。 お姉ちゃんは心配しつつも、笑って。 「元気出して。」 と言った。 お姉ちゃん、やさしいよ。 なんでそんなにやさしいの? そんな優しさに胸が痛くなった。