「…会社が…なくなるんです。」



「え?」





秋さんが急に口にした一言。




「うち、もうギリギリで。
会社を存続させるには、莉雨さんと結婚して投資してもらうしかなかった。
それも断られて。
再尾の望みが消えました。
あたしのせいなんです。
あたしがこれを成功させられなかったから。
良い女じゃなかったから。」





そう泣いている秋さんに胸が痛む。







それで秋さん、結婚に対してあんなに…。