そう言って、莉雨は店を出ようとした。 お会計へ行くと財布を出して、 「いいよ。 払うから。」 という。 そんなつもりないし。 莉雨にしてもらう理由もないから断った。 なのに、 「お前を巻き込まなくてもよかったんだ。 なのに巻き込むっていう形になってしまった。 せめてものお詫びをさせてくんないと、気が済まないんだよ。」 そう言って払ってくれた。