「もう…わからないです。」
「え?」
「あたしは莉雨が好きで。
莉雨もあたしを好きって言ってくれる。
それを信じて2人でいるって言っていたんです、。
間違ったことをしてるなんて思いません。」
あたしはきっぱりと言った。
すると秋さんは笑って答える。
その笑みからは余裕が見えた。
「あのね。
まだ17歳のあなたの考えは甘いのよ。
2人とも…。
子供すぎるわ。
あたし、あなたなら分かってくれると思ったけど。」
そうしてかばんから財布を出し始めた。
どうしてあきられなくちゃいけないのよ。
あたしはうつむいて黙るしかできなかった。

