「とりあえず上の奥の部屋に荷物を置いて、制服に着替えて来い!
病院に行くぞ。」
病院ね…。
階段を上り、奥の部屋へ行く。
すんごい広くて。
とても居づらかった。
父さん…。
さびしいだろうなぁ。
こんなにも広い家に一人ぼっちだなんて。
「着替えたよ。」
ネクタイをいつもよりきつめにしめて、下へ降りる。
父さんは俺の制服を見て、
「似合うなー。」
という。
「似合うもなにもこっちにいたとき…」
「私服だったろ。
ブレザーなんて久しぶりだ。。
父さん、うれしそう。
俺が来てよかったのか、と少し不安にもなった。
ただ、こうして喜んでもらえて来てよかったと思った。

