「失礼しました。」 そうして外に出る。 すると、 「莉雨!」 聞きなれた声がして振り向く。 「ど、どして!? 教室にいたんじゃないの?」 「えへ。 樹利くんと美沙が一緒に待っててくれて。 めんどくさいからこっちまで来ちゃった。 はい、かばん!」 「さんきゅ。」 4人で並んで歩く。 「あ、あれ…」 目の前から歩いてきたのは先輩だった。・ 「…元気?」 先輩は遠慮がちに聞いてきた。 「はい。」 莉雨が答える。