莉雨Side 「長谷川! 後でちょっと職員室に来い。」 「はい! わかりました。」 琴音はあの話をしてからもうしばらく経った。 琴音はあれ以来、あの話題を口にしない。 たぶん寂しさをまぎらわしているとは分かる。 でもそれを知ったところで、俺にはなんにもできなくて。 ただ悔しいだけだった。