「行ってきます。」 あたしたちはそう言って莉雨の家を出る。 お店はすぐ近く。 ゆっくりとお店までの道を車いすを教えて歩いた。 「送っていくわよ?」 と。 莉雨のお母さんは言ってくれたが、莉雨は断った。 2人で歩きたい。 そう言って…。